2022年が始まりましたね!
金沢は大雪です。冬は雪が降るから金沢らしい野菜が育つんです。
うんうん。
皆さん、寒さに負けず、笑顔絶やさず、今年も頑張りましょう!
さて、昨年末にかわにでは「2021年最大のニュース」とも言える
大きな決断をしました!
それは…
昨年九州を襲ったサツマイモの病気「元腐れ病」に関する出来事。
水が菌の伝搬元になり、生育している最中に腐り始める恐ろしい病気。
菌をなくすために3年はその畑を休ませなければなりません。
九州は日本でも最大級のサツマイモ産地。
その九州でこの病気が流行り、昨年は収穫が4割から7割減となったそうです。
焼酎用やでんぷん用など加工用の芋が多い地域で、
日本中のサツマイモが足りない事態に????
加工用の芋は原価も安い。病気を押さえる薬は高いので、それも使えない。
量が足りないから、かわににも、連日「HELP」の問い合わせが来ているんです。
五郎島金時と全国のサツマイモ生産量は、1:350くらい。
もちろん「加賀野菜」としてブランドがあっておいしい芋として
人気の五郎島金時ですから、価格は加工用の芋とは全くあわないのですが…
「さつまいもを通して幸せにするんや!かわににできることは何でもするぞ!」
「同じさつまいもの農家仲間が九州で困っとるんやったら、お互い様や!」と
社長が言い、皆が同じ思いになるまでとことん話し合い、
今やるしかない、とメーカーさんなどに五郎島金時の大放出をしました。
九州でまたサツマイモが採れるようになるまで、の期間限定です。
もちろん利益なんて出ませんが、国内の生産者でカバーできることが大事だ、と。
「損得より善悪」。何年か前の社長の書初めです。
これを見て、みんな納得しました。
地域で採れる芋は地域の味がします。その地域ごとの味があるんです。
これまで使っていた人にとっては、違う産地の芋を使うことで味が変わることがある。
九州のサツマイモ畑はこの機会に一度ゆっくり休んで養生して、
また良い状態の土に戻ったら美味しい芋を作ってほしい。
そして地域の味を守ってほしい、と心から願っています。
かわにも、この機会に計画を作りました。
現在は、
(1年目)五郎島金時→(2年目)五郎島金時→(3年目)金沢すいか、と3年で回してるんですが、今後畑が増えていったら、4年目に1回お休みを入れて畑を休ませる年を作ります。畑を酷使すると、土が弱って病気もつきやすくなるからです。
ニュージーランドやオーストラリアではもう当然のことみたい。
かわにでも、そのために畑を増やして「1年休み」があっても収穫量を保てるように、
これから動き始めます!
まずは雪かきから!
【農業生産法人】
有限会社かわに
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